暦の上で今日は「啓蟄」。冬の間息をひそめていた虫たちが動き始めるころだそうです。ご覧のように、どこまでも青空が広がっています。
今朝、ボランティアの方々と成美橋に立っていますと、勝田川の河原や橋の周辺を飛び回る十数羽のツバメを見つけました。翼を後方に伸ばした独特の姿、半ば滑るような飛び方…、間違いありません。ツバメです。久しぶりに南の国から帰ってきたのでしょう。本校校舎にあちこちかけられた巣でも、新しい多くの命が育っていくのに違いありません。本格的に「春」がやってきました。
私事ですが、そういえば、この土曜日の朝、日本海新聞第1面の「コハクチョウの北帰行」の記事を読みながらふと思い立ち、安来清水寺近くの田んぼに出かけました。この能義平野はコハクチョウの大規模な越冬地の一つ。宇賀荘小西側の田んぼには広く水が張られ、多くのコハクチョウたちが羽を休め、広大な耕地は絶好のえさ場になっています。
車で20分ほど走り、「池」に到着です。農道には広島はじめ県外ナンバーの車が数台停車していて、巨大な望遠レンズやカメラ、三脚を抱えた人たちがあちこちで撮影をしておられました。
混じって、私も1時間近くコハクチョウたちの北帰行を見守りました。いつもは静かな「池」の周りですが、今日はコハクチョウたちの鳴き声がやむことがなく大変賑やか。そんな中、突然1,2羽が水面を蹴りながら一直線に走り出し、続けて数羽がつられるように駆け出し、徐々に高度を上げ、池を旋回するようにして飛び去って行きます。一つのグループは4~6羽から10数羽程度。その飛行する姿を追いかけるように、連続するシャッター音が響きます。
コハクチョウたちの北帰行が無事であるように、そして秋には再びここに帰ってくるように願いながら、低い山々を背景に、一列になって飛び去っていく姿を見送りました。
見守って一時間ほど経つと、「池」にたくさんいたコハクチョウたちは次々に飛び去り、その白い姿がほとんど見えなくなりました。
(実は、翌日曜日の夕方、この能義平野を車で通りかかりますと、2,30羽の白いコハクチョウの群れが、広い平野にまだいくつか見られました。まだまだシベリアに帰りたくないコハクチョウたちもいるようです。笑)