今は便利な時代になりました。ipadを利用して、自分たちの発見が正しいのかどうか、短時間で調べることができるのです。
発表して、先人の知恵をまとめます。
子どもたちが気付かなった先人の深い知恵についても触れます。寄棟の屋根はどの向きから風が吹きつけても風を逃し、平屋の並ぶ集落の家屋はほぼ同じ高さで揃えてあり、これも風を逃します。子どもたちは「頭いい」「すごい」とつぶやいていました。先人の知恵に驚いた様子です。
下の写真のホワイトボードに映るのは「現代の住宅」です。白っぽいコンクリート造りの2階建てが目立ちます。時代が変わり、頑丈なコンクリート造りなので平屋である必要はなくなり、エアコンが備えられ、窓は厚いサッシに変わりました。
でも、私たちの家のサッシと違って、サッシには鍵が2か所ついていることが多いです。実はサッシであっても沖縄では暴風が部屋に吹きこんでくることがあります。
沖縄では台風が接近すると、食料品の買いだめと、タオルや新聞などでサッシの隙間を埋めておく作業が不可欠なのだそう。台風が過ぎ去った後は、塩水と潮風をたっぷり浴びた車を洗うためにGSの洗車機に長蛇の列を作るようです。沖縄では台風は「一過」でなく、数日間留まっている感じですものね。
屋上の水タンクも目立ちます。ダムができて慢性的な水不足はずいぶん緩和されましたが、非常時に備えて今でも設置している家庭が多いようです。
「昔から現代まで、沖縄の人々は、土地や気候に合わせ、知恵を出し工夫して生活している。」子どもたちは気づいたようです。
実は私が一番うれしかったことは、授業がどうこうというより、5年生の子どもたちの学ぶ姿勢が確立していること。しっかりと学ぶ姿勢ができていて、しかも、学ぶ楽しさを感じながら取り組んでいたこと。子どもたちの大きな成長を感じました。