6年生教室は空っぽです。修学旅行中の6年生は先程から山陰海岸の遊覧船に乗って、雄大な海岸の景色や海のすばらしさを楽しんでいるようです。この2日間、6年生は修学旅行ですが、各学年は今日もそれぞれの学びを進めていました。
3年生は理科でしょうか。ボードに映し出されたのは「布勢陸上競技場での100m山縣選手9.95」。おや?子どもたちにはあまりなじみがなかったようで‥。2年生は音楽。
1年生は「かな」の練習でしょうか。
5年生は水泳のようです。
菊港の駐車場で岩田さんとお別れして、町バスは一路赤碕漁協へ向かいます。総務課長の中西さんにお世話にないって、セリの見学をさせていただきました。
今日の魚は、岩ガキ、しろいか、あご、あじなど。セリ人の声で次々と落札されていきます。「赤碕どれ」と言えば、一種のブランド。漁師さんがとった魚は、こうして、スーパーやお店に並んでいくのですね。「おもしろかった!」子どもたちの感想です。赤碕小のある「みくらが丘」を降り、町バスは菊港へ向かいます。ここでは、岩田さんに教えていただきます。
現在、赤碕港といえば漁港のイメージですが、江戸・明治初期までは、ここ菊港が赤碕の中心の港でした。当時は鉄道も陸路も整備されていない時代ですから、すべての生活物資は海上輸送で運ばれたといってもよいでしょう。琴浦周辺の生活物資は、この菊港に陸揚げされ、陸路で村々へ運ばれていったことでしょう。3年生は総合の学習で「ふるさと 琴浦」について学んでいます。前回はそのスタートととして「鳴り石の浜」を訪ね、岩田さんと出会いましたね。今日は海岸近くの都合4か所を巡る小さな旅に出るようです。(琴の浦PAで出発する修学旅行団のバスを見送った後、校長は神﨑神社に向かい、今度は3年生と合流です。)
神﨑神社。赤碕小の東隣にあり、向拝天井の巨大な龍の彫刻をはじめ、社殿あちこちにある精緻な彫刻が有名な神社です。ご祭神は素戔嗚尊ですが、古来より「荒神さん」と親しまれ、人々の信仰を集めてきました。町バスのいつもの運転手さんは「昔、祭礼はすごくにぎやかでね。店も人もすごかった。私はこの境内で迷子になったこともある。」と言っておられました。今日は、山崎宮司様のお話を聞きながら、本殿玉垣の中にまで入らせていただきました。海にかかわる話は大変興味深いものでした。私は西隣の赤碕小に教諭・教頭として都合10年間勤務しましたが、拝殿正面の浦島太郎の彫刻、拝殿扉左右の武内宿祢と応神天皇・神功皇后の話、日光東照宮の彫刻をモデルにした話などは知りませんでした。3年生たちは、わかりやすく、おもしろい宮司様の話に引き込まれていました。「もう少し時間があれば。」と宮司様。子どもたちもちょっぴり残念そうでした。今朝は6年生が修学旅行に出発しました。名札はちゃんとつけているかな、忘れ物はないかな、確かめているうちに全員が揃いました。整列後「大事なことは昨日話しました。とにかく熱中症を予防して、楽しい・無事故の修学旅行を。」と校長から話し、子どもたちはバスに乗り込み、琴の浦PAでの結団式に向かいました。
5年生は本年度、両こども園の年長さんと年間を通しての交流を計画しています。過日の運動会でも、一緒に種目に出場していましたね。今日は、学校に招待して、いっしょに遊んだり、おもちゃを作ったりしました。