今日は3年生の二十世紀梨栽培体験の締めくくりの活動日。前半は釛地区にある梨選果場の見学、後半は入江さんの梨園で収穫体験でした。天候の心配をしましたが、雨が降った前半は選果場内の見学、後半の収穫作業の時は晴れ間ものぞくくらいに回復しました。
梨選果場の見学は場長さんの案内で、いろいろな作業を見せていただきました。
梨選果場の見学は場長さんの案内で、いろいろな作業を見せていただきました。
後半は収穫です。梨園の地面は降り続いた雨のため所々どろどろでしたが、農業改良普及所の西村さん(旧成美小OBだそうです)と町教委職員さんの協力のもと、収穫作業を無事に終えました。自分たちの梨が大きくなって収穫できるのですから、もちろん子どもたちは嬉しそうでした。
3度にわたる作業体験。農家の真似事に見えるかもしれませんが、濃い緑の無数の葉っぱに囲まれ、台に乗りながら摘果をし、小袋をかけ、さらに大袋を重ね、数倍に大きくなった実を収穫する。このリアリティはデジタルやバーチャルでは感じられません。自らの体を使い、暑さを感じ汗をかき、五感全開で作業した体験。また、感じた楽しさや大変さ。子どもたちの成長のためにはこのようなリアリティのある体験の積み重ねが必要だと思います。
将来、この子たちが故郷を離れ、都会や他の都市で生活をしていても、スーパーや八百屋の店先で二十世紀梨を見かけたときに、きっと、これらの体験を思い出すことでしょう。故郷に思いを馳せてくれるかもしれません。
「ふるさと愛する子を育てる」。これが本校の教育目標の筆頭ですが、この体験学習もその一つの取り組みだと思います。そんな思いを教員自身も持ちながら、取り組んでいきたいと思います。