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2023年11月21日火曜日

稀人の力

  民俗学では、異なる世界から来訪する神や祖霊を「稀人 まれびと」というそうです。来訪神や祖先の霊だけでなく、やがて外部から来訪する旅人や宗教者、芸能者なども稀人とされ、歓待する文化があったようです。(興味をお持ち方は「茅の輪くぐり」「巨旦将来と蘇民将来」等で検索してみてください。)稀人は、その持つ力によって事態を改変したり、私たちに幸福をもたらしたりしてくれる存在でした。
 そんなに大仰な話ではありませんが、学校にも「稀人」というべき方々がいらっしゃいます。たぶんどの学校でも同じです。例えばそれは本校では、昨年度のパントマイムの一座であったり、「のび太君」の声優さんであったり、県調理師会や先日の鳥取雅友会の皆さんであったりするのでしょう。その来訪によって、日常の学校生活とは違った世界に私たちを連れて行ってくださいます。
 もうちょっとだけ日常に近づくと、例えば読み聞かせボランティアの皆さんも稀人といえるのかもしれません。教室や図書館での読書とは少し違った本の世界に誘ってくださる。茶道クラブの真山昭子先生やニュースポーツ指導員の大石陽一郎さんも同様。特別非常勤講師である書写の山田美鈴先生、音楽や外国語の進藤ゆかり先生、筝の小泉和子先生など、その技を生かして子どもたちに違う世界を体験させてくださいます。
 まさに「稀人の力」。今日の午後の5・6年生では、そんな学習が行われていました。


 継続ってすごいですね。6年生の子どもたちは、ずいぶん筝に触れていて、上手に演奏できるようになっていました。
  こちらは5年外国語。行きたい国を決めて、その国や理由を表現していくようです。