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2022年9月16日金曜日

農家の仕事 3年生社会科研究会

  今日は3年生社会科の研究授業。島根大学教職大学院の加藤寿朗教授をお迎えしました。このHPでも何度か触れてきましたが、今日は本番です。
 「足立さんのなし農園のひみつを見つけよう」というのが本日のめあて。足立さんは本校保護者で梨を栽培しておられます。実は足立さんは、入江さんのように伝統的な方法で梨を栽培される多くの梨農家とは違い、梨の「ジョイント栽培」に取り組んでおられます。担任は、この新しい梨の栽培技術に着目して、新しい方法で梨の栽培に取り組んでおられる農家の仕事について考えさせようとなさいました。

 学習は1枚の写真からスタートします。
(↑ 足立さんの梨農園 新しいジョイント栽培法)
 (↑ 入江さんの梨農園 主流である伝統的な栽培法)

 1枚目の写真が足立さんの梨園の写真です。ジョイント栽培というのは、私たちがイメージする梨の果樹園ではなくて、まるで「梨の工場」のようなイメージ。隣の木に次々と樹液で接いでいき、枝を横に伸ばします。ですから、樹高は同じ高さになり、作業の効率化が図れ、身体への負担が減ります。ほかにも枝に栄養が行き渡りやすく同じような実ができることや、多く木を植えることにより全体の収量は変わらないこと、植えてから結実するまでの期間が短いことなどの長所があるそうです。また、従来の栽培法は、ある意味職人技のような高度な栽培技術が求められるようですが、この方法は比較的簡単な作業で栽培できるそうです。高齢化等による梨栽培を断念せずに済むこと、新規就農がしやすいことなどにもつながります。
 ジョイント栽培について知ったあと、この栽培法のよさを考えて、最後には足立さんご本人をお招きして、お話を伺いました。
 3年生の子どもたち、しっかり考え、よく発表しました。さすがです。
  よく聞き、よく語り、意欲的。これも3年生の長所かな。


  考える手がかりは2つの梨農園の写真。ipadで、数枚の画像を一人一人に配布。
  シンキングタイム スタート。


  自分たちの考えを確かめるためにご本人をお呼びしてお話を伺います。
 (この方が足立さん。本校PTA副会長でもあります。)
 子どもたちが下校した後は研究協議会です。いつものように話し合い、最後に指導助言を仰ぎます。加藤先生はわかりやすく、社会科や地域教材の持つ意味などをお話しくださいました。子どもたちの姿も、担任の先生の姿もたくさんほめてくださいました。
 加藤先生、ありがとうございました。また来年もよろしくお願いします。

  加藤先生が本校社会科の指導にいらっしゃるのは実に9年目になります。