学校HPはこちら

2022年9月1日木曜日

中学年部自由研究発表会

  低・中・高、各学年部で自由研究発表会が開催されています。各クラスでの発表を終え、各クラス代表2名程度が改めて発表することになります。
 今日の3校時は中学年部の発表会で、私も聞かせていただきました。





 発表後に少し話をする時間がもらえました。どの発表も「伝える」ために工夫していました。段落を分ける、多くの写真を使う、話し方、ipadの利用、文字の色を変えたり丁寧に書いたりすることも、伝えるためには大事です。そして、普段はあまり気づかない身近なことや自分が興味を持っていることを取り上げてしっかり調べたことも素晴らしい。だから「楽しくておもしろい」発表になっていたのだと思います。
 その後、せっかくなので星の話をしました。夏休み中、星を見上げた人?織姫・彦星・天の川を見た人?と尋ねたら半数もいなかったなあ‥。(この夏休み、実際に天気も良くなかったですからね。)
 そこで、校長先生は星や宇宙の話が大好きだからと、ちょっと小噺。
 世の中で最速のものは「光」。宇宙に飛び出すロケットなら3秒で米子まで行くけれど、光は1秒間で30万km、つまり地球7周半を進みます。その光速でも、一番近い天体の月まで1秒強、太陽までは8分かかるのです。遠いですよね。逆に言うと、私たちの見ている月は実は正確には1秒前の月、そして8分前の太陽ということになります。宇宙は広くて、お互いの距離が離れすぎているので同時ということは不可能で、夜空を見上げるということは、実は「過去」を見ていることになるのです。そう、まるで。タイムマシン。
 北極星の光が地球に届くまでに430年かかります。ということは今夜見上げる北極星は、実は430年前に北極星を出発した光によるもの。その頃日本では、織田信長や豊臣秀吉、徳川家康が活躍していました。
 七夕伝説の織姫と牽牛(彦星)。天帝の怒りをかい、年に1度、カササギが天の川に橋を渡す七夕の夜にしか会えないといいます。織姫(こと座1等星ベガ)と牽牛(彦星・わし座1等星アルタイル)は実際には15光年離れています。
 ということは‥‥‥。
 愛し合う2人が仮に15歳だとします。彦星が渾身の愛のメッセージをメールにして送信すると(光と電波は同じものなので速さも同じ)、届いたころには織姫は30歳。受け取った織姫が心を込めた返事をメールで送ると、受け取る彦星はその時すでに45歳。さらに返信すると受け取る織姫は60歳。さらにその次の彦星は75歳‥。
 この超遠距離恋愛はすこし桁が違うようで、切ない恋になりそうです。ねっ、「宇宙」って不思議でしょう。
 夏休み自由研究の時だけでなく、子どもたちにはぜひ何かに興味を持ってほしいなと思います。

〈おまけ〉会場ランチルームの窓は全開。換気に配慮して開催しました。